元日にたまたま読んだ読売新聞の広告欄に「国家の品格」っていう本が載っていて、その宣伝文句やタイトルに迫力があったので、とりあえず読んでみたいなぁとずっと思っておりました。その宣伝文句はこんな感じ。大正末期から昭和の初めにかけて駐日フランス大使を務めた詩人が「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ。」と言葉を残していたのを引用して、だだーんと紹介してあったのです。
で、以前にも書きましたがバンコクでは日本の本が、1.5倍~2倍ぐらいの間の値段で購入できるので紀伊国屋書店に行ってきました。平積みされているのを見て売れているんだなぁと正直驚いたのですが、僕の周りではS先生が「周りでも話題になっていたらしく読んだぞー」とおっしゃっておりました。やっぱりみんな読んでいるのかな?
それで、この本の感想なのです。最初は「国家の品格」っていうタイトルは言いすぎじゃないの?と思ったものの、後から冷静になって考えてみれば、日本の将来を憂いて日本はこうあるべきだ!みたいな論調で書いてあるわけで、なるほど「国家の品格」っていうタイトルでも良いのかなぁと気が付きました。きっと僕はこの本を読みつつ、日本国という視点で日本を見ていなくって日本人という視点でこの本を読んでいたんだろうなぁ。日本文化を学んできた日本人として、哲学として、あるいは宗教感として、自分はどういう生き方をしたいかという視点で読んでいたのです。
まぁそんなわけで、読んだ後、いろいろ思ったことはあるのですが、ブログの内容とはあまり関係ないので大幅にざくっと割愛しますが、自分のバンコクにおける生活を考えたときに、本の中で引用されていた明治維新前後に海外へ視察、留学した人たちのエピソードが心に残った部分の一つとしてあげられるかなぁ。英語は喋れなくても、ちゃんと外国で立ち振る舞い、国際的なマナーは知らなくても海外の人たちから一目置かれていた存在であった彼ら。海外で生活している自分を振り返って、国際人としてのベース、礼儀やマナー、英語だけしゃべれればOK的な感じになっていないかとか、いろいろ客観的に考えさせられたなぁ。もっとも、完全に古き方法でやっていくのがベストとは思わないけど、自分が忘れていた何かを思い出させてくれた感じ。親から受けた教育や自分が学んだこととのギャップが少し埋まった気がしました。
この本、賛否両論ありそうですが、僕は肯定的に捕らえております。世の中に数多いる「卑」という漢字の持つイメージが当てはまる人たちは、この本を読んで何かを感じるのでしょうか。僕は自分に内在する「卑」部分に反応し、それではいかんよねと反省させられたのでした。

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